2014年11月20日木曜日

「夢を運ぶ鉄道画の巨匠 木村定男の世界」を見てきた


長岡市の栃尾美術館で開かれている「夢を運ぶ鉄道画の巨匠 木村定男の世界」を見てきました。
木村定男は生涯で2000点ともいわれる作品を描きましたが、そのほとんどが乗り物をテーマにしたものであり、絵本や図鑑に多くの作品が掲載されました。

館内での展示は一階と二階で分かれていました。一階では地元の鉄道写真家たちが撮影した数々の鉄道写真が展示されていました。当地栃尾を走っていた越後交通栃尾線、通称栃鉄(トッテツ)や越後交通長岡線、通称長鉄(チョウテツ)の在りし日の写真や只見線の除雪に奮戦するDD14など雪国らしい写真の数々。これらを見るためだけでも来る価値はあります。

二階では木村定男の作品が二つの展示室を使って展示されていました。展示室1では主に蒸気機関車の鉄道画が展示されています。戦前に製造された8600形や9600形からD51やC62など戦後復興期を支えた蒸機の画を間近で見ることができます。おそらく日本の蒸機の全形式の画を見られるのではないかと思います。明治の鉄道黎明期を描いた画も展示されていて、明治初年の新橋停車場の画は写真と見紛うばかりに精緻に描き込まれています。

展示室2では特急や新幹線の画が展示されています。EF58牽引特急つばめ、161系特急こだま、181系特急ときなどの高度経済成長期を支えた在来線特急。元祖新幹線0系や上越新幹線200系などの新幹線車両。子供の頃に絵本や図鑑で眺めて夢を膨らませた画に久しぶりに向かい合い、旧友にあったような気分になりました。

中でも寝台特急の画は写実的な画もあれば情感的な画もあり、寝台特急がもつ魅力を存分に描かれていました。「夢見るブルートレイン」のコーナーは見ているだけでブルートレインの旅に誘ってくれるようなコーナーになっています。

販売コーナーでは木村定男に関係する本やカレンダー、ポストカードなどが販売されています。
会期は11月24日(月)までとなっています。鉄道に興味がある方もない方も是非足を運んでもらいたい展示会でした。

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