さて、前回は2015年3月のダイヤ改正での北越急行の心意気について触れました。
今回は在来線について書いていきたいと思います。
・ 消える特急、生まれる特急 ・
このダイヤ改正で伝統ある特急がその姿を消します。特急「北越」。金沢と新潟を結ぶ特急で、現在5往復が走っています。この「北越」が北陸新幹線の開業に伴い廃止となります。「北越」と入れかわるように新潟~上越妙高・新井間(直江津以南はトキめき鉄道乗り入れ)で特急「しらゆき」がE653系で5往復運転されることになりました。すべての列車で上越妙高で北陸新幹線との接続がとられています。かつて新潟から信越本線の長野方面には特急「みのり」が走っていましたが、わずか5年で廃止され、以後快速「くびき野」が走ることになりました。この改正で久しぶりに信越本線だけで完結する特急列車が復活することになります。「みのり」のように短命にならないことを祈るばかりです。・ 消える快速、生まれる快速 ・
この改正では快速列車でも消えゆくもの、新たに生まれるものがあります。消えゆくものは快速「くびき野」と「妙高」。「くびき野」は2002年に特急「みのり」を快速に格下げする形で誕生してから13年間新潟と直江津・新井を結んできた快速です。「妙高」は長野~直江津間で運転されてきましたが、今回のダイヤ改正で廃止となります。代替となる列車は設定されないようなので、特急「あさま」や特急「白山」から続いた新潟県と長野県を結ぶ優等列車の歴史が幕を下ろすことになりそうです。
「くびき野」の3往復分は新潟~新井間の快速2往復と新潟~糸魚川間の快速1往復へと変わります。停車駅も増えて新たに亀田駅、矢代田駅、三条駅、犀潟駅に停車します。使用車両は糸魚川行きについては「くびき野」同様に485系6両での運転となりますが、新井行きは115系3両での運転となります。「くびき野」は時間帯によっては座席が満席になり、デッキに多くの乗客が立っている場面もあったので115系3両で果たして足りるのか不安が残ります。正直なところ、これは今回のダイヤ改正で一番驚かされた点でした。
長らく日本海縦貫線を縦横に駆け抜けた485系は新潟~糸魚川間の快速として残ることになりました。もしかすると全廃されるのではと言われていましたが、崖っぷちで残ったというところです。長岡~直江津間で朝の時間帯に115系3両での快速列車が新設されます。これは「くびき野1号」で輸送していた分の需要を引き継ぐ形となる感じです。
「くびき野」の3往復分は新潟~新井間の快速2往復と新潟~糸魚川間の快速1往復へと変わります。停車駅も増えて新たに亀田駅、矢代田駅、三条駅、犀潟駅に停車します。使用車両は糸魚川行きについては「くびき野」同様に485系6両での運転となりますが、新井行きは115系3両での運転となります。「くびき野」は時間帯によっては座席が満席になり、デッキに多くの乗客が立っている場面もあったので115系3両で果たして足りるのか不安が残ります。正直なところ、これは今回のダイヤ改正で一番驚かされた点でした。
長らく日本海縦貫線を縦横に駆け抜けた485系は新潟~糸魚川間の快速として残ることになりました。もしかすると全廃されるのではと言われていましたが、崖っぷちで残ったというところです。長岡~直江津間で朝の時間帯に115系3両での快速列車が新設されます。これは「くびき野1号」で輸送していた分の需要を引き継ぐ形となる感じです。
・ 新潟から金沢への移動手段 ・
特急「北越」の廃止により、新潟から金沢への移動手段がどう変わるか少し考えてみたいと思います。現在特急「北越」は新潟と金沢の間を約3時間40分(新潟→金沢最速3時間37分、金沢→新潟最速3時間39分)で結び、料金は7,990円(乗車券5,400円+自由席特急券2,590円)となっています。これが2015年3月以降では、新潟から上越妙高まで特急「しらゆき」に乗り、上越妙高から金沢まで北陸新幹線「はくたか」に乗るというコースになります。このコースでは新潟から金沢への最速到達が3時間08分で29分の短縮、金沢から新潟への最速到達が3時間07分で32分の短縮となります。もちろん乗り換えの時間を含んでの時間です。では、料金はどうなるか、という点です。
この計算がちょっとややこしいのですが、新潟から直江津が3,190円、直江津から上越妙高が550円、上越妙高から金沢が5,610円で合計9,250円になるのではないかと思います。正確かどうかはちょっと自信がないですが、だいたいこんな感じだと思います。ということで、現行の料金から比べると1,260円のプラスとなる予定です。
先ほどの新料金の内訳を見てみると(細かいのでこの先は知りたい人だけ読んでください)、新潟から直江津の乗車券が2,270円に自由席特急券が1,830円。ただし、北陸新幹線に乗り継ぐ場合は特急料金が半額になるということなので1,830円÷2で915円。これを四捨五入して920円。JR東区感では3,190円となります。直江津から上越妙高はえちごトキめき鉄道となり、乗車券が240円に特急券が210円で合計550円。上越妙高から金沢までの乗車券は3,020円。新幹線特急券が2,590円となり新幹線区間の合計が5,610円。で、全区間の合計が9,250円となるわけです。
ただし、トキめき鉄道がJR区間からの乗継割引運賃を検討していることや「しらゆき」の特急料金が予定となっていることなどから、多少変動することもあり得るところです。
長々と書いてきましたが、結論としては、
となりそうです。
新潟~金沢の高速バスが所要時間約4時間40分で料金が片道4,710円なので、高くて速い鉄道と安くて遅い高速バスという特徴がよりはっきりしたといえるかなと思います。最終便の出発がバスは17時30分前後なのに対し、鉄道は20時前後まであるので、目的地でゆっくりしたい場合は鉄道利用がより現実的な選択になりそうです。
細かく上げればきりがないほど今回のダイヤ改正は数年来なかった大きな改正になりそうです。
この計算がちょっとややこしいのですが、新潟から直江津が3,190円、直江津から上越妙高が550円、上越妙高から金沢が5,610円で合計9,250円になるのではないかと思います。正確かどうかはちょっと自信がないですが、だいたいこんな感じだと思います。ということで、現行の料金から比べると1,260円のプラスとなる予定です。
先ほどの新料金の内訳を見てみると(細かいのでこの先は知りたい人だけ読んでください)、新潟から直江津の乗車券が2,270円に自由席特急券が1,830円。ただし、北陸新幹線に乗り継ぐ場合は特急料金が半額になるということなので1,830円÷2で915円。これを四捨五入して920円。JR東区感では3,190円となります。直江津から上越妙高はえちごトキめき鉄道となり、乗車券が240円に特急券が210円で合計550円。上越妙高から金沢までの乗車券は3,020円。新幹線特急券が2,590円となり新幹線区間の合計が5,610円。で、全区間の合計が9,250円となるわけです。
ただし、トキめき鉄道がJR区間からの乗継割引運賃を検討していることや「しらゆき」の特急料金が予定となっていることなどから、多少変動することもあり得るところです。
長々と書いてきましたが、結論としては、
ダイヤ改正後の新潟~金沢間は、
所要時間 約3時間10分で30分の短縮、
料金 片道9,250円で約1,260円の増加
所要時間 約3時間10分で30分の短縮、
料金 片道9,250円で約1,260円の増加
となりそうです。
新潟~金沢の高速バスが所要時間約4時間40分で料金が片道4,710円なので、高くて速い鉄道と安くて遅い高速バスという特徴がよりはっきりしたといえるかなと思います。最終便の出発がバスは17時30分前後なのに対し、鉄道は20時前後まであるので、目的地でゆっくりしたい場合は鉄道利用がより現実的な選択になりそうです。
・ そのほかもろもろ ・
このほかにも「おはよう信越」と「らくらくトレイン信越」が485系からE653系になり、12月にデビューしたE129系の増備なども大きな変化になりそうです。2012年3月から実施されてきた越後線の増便の社会実験は目標未達でこのダイヤ改正で終了となります。細かく上げればきりがないほど今回のダイヤ改正は数年来なかった大きな改正になりそうです。
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